横浜開拓の守護神　お三の宮日枝神社

ブルーライン線「吉野町」駅より徒歩３分、

横浜市南区日枝町にあるお三の宮日枝神社。

鎌倉街道の脇道を入ると、厳かな雰囲気の中にあります。

日枝神社の歴史は古く、今からおよそ350年前の1673年にさかのぼります。

当時、このあたり一帯は釣鐘形をした入海でしたが、
（大岡川と中村川に囲まれた範囲）

吉田勘兵衛（よしだかんべえ）という材木商が、この入海を埋立て新田を作りました。

その新田が「吉田新田」となります。

このあたりの小学生はおそらく、授業で習うはず！

私も小学生の時に勉強しました。

ただ、この新田工事、スムーズに完成したわけではなく…

集中豪雨で一度は失敗しているそうです。

1667年に新田の完成を迎え、吉田新田の鎮守として日枝神社を創建したとのこと。

まさに「横浜開拓の守護神」なわけです。

お三の宮日枝神社（おさんのみや ひえじんじゃ）

横浜市南区山王町5-32

TEL：045-261-6902

HP：www.osannomiya-hie.or.jp

この日枝神社、狛犬が２つあるんです！

鳥居のすぐそばにはこれ↓

ごつごつした岩石のような岩に乗っています。

日露戦争捷記念で建てられ、砲弾を抱えています…

もう一つは社殿の左右に鎮座しています。

山王鳥居をくぐり、左手にあるのが手水舎。

なんとこの手水舎、センサーに手を近づけると自動で水が出てきます。

さらにもう一度手を近づけると水が止まります！

なんと衛生的なのでしょうか！

そして、この手水舎の裏には、創建当時（350年前）の手水鉢もあります。

手水鉢の横には、何やら倒壊している燈篭が…

2011年の東日本大震災のときに倒壊してしまったそうです。

地震のあった時刻、併設されている日枝幼稚園の降園時間だったようで

境内にはたくさんの子供や迎えの大人がいましたが、

石燈籠が倒れたときに、奇跡的に怪我人が出ませんでした。

人への被害が全くなかったことから「苦難除けの石燈籠」と呼ばれ、

そのご神徳と、未曾有の大震災を次の世代へ伝える証として、

そのまま残しているそうです。

鳥居の右手には、招魂社。

太平洋戦争で亡くなられた氏子内の軍人軍属290余柱が祀られています。

こちらの拝殿は戦後に再建されたものです。

厳かな雰囲気で、気持ちが引き締まる！

拝殿の左側には神楽殿があり、9月の例大祭開催期間中には

お囃子・唄・踊り・太鼓など様々な演芸が奉納されます。

境内の中に大きな木が色々とあるんですが、よく見てみると…

「名木古木指定」と書かれた立て札が。

一体なんぞや？と、調べてみました。

どうやら、歴史や由緒があり、概ね樹齢100年以上などと決まりがあるようで。

詳しくはこちら　→　横浜市　名木古木の指定について

授与所の前には、立派なご神木のクスノキがあります。

（クスノキって聞くと、トトロを思い出してしまいます。笑）

毎年９月の敬老の日前の金土日に行われる例大祭があります。

横浜市内屈指の規模を誇る大きなお祭りです！

西暦奇数年に行われる本祭では、大小約４０基の町神輿がイセザキモールなどを

練り歩きます。

流石、神奈川の祭り５０選に選ばれているだけありますね。

２０２０年の去年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点より、

大幅に縮小して開催されました。

２０２１年、奇数年の今年は本祭ですが、今年はどうなるのかな～…。

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