あなたの家や実家が「空き家」になったら?

近年、日本では少子高齢化とともに人口減少が進んでおり、その影響で空家の数が増えています。

家や実家が空き家になるということは、何らかの理由でその家が誰も住まなくなったということです。
そんな状況に陥ってしまったとして、何を考えるべきなのでしょうか？

空き家とは

空き家とは、明確に住まわれていない不動産のことを指します。

空き家は、さまざまな理由によって生まれます。

例えば、

　相　続・・・実家の両親が亡くなり、空き家になってしまった。
　高　齢・・・高齢になり施設に入ることになったが、子や孫がいずれ使うかもしれないので維持したい。
　遠　方・・・実家が遠方にあるため、管理ができない。
　転　勤・・・転勤になってしまった。
　入　院・・・長期入院で不在になる。

など、様々な理由があります。

空き家の種類と詳細

空き家を放置すると、様々な問題が発生します。

「平成３０年住宅・土地統計調査結果」（総務省統計局）によると、空き家の種類は次の４つに分類されており、全国の空き家数は約849万戸、前回行われた2013年の調査と比べて空き家率は13.6％で過去最高となっています。

種　　類	詳　　細	空き家数	割合
賃貸用の住宅	新築・中古を問わず、賃貸用の住宅のうち借り手が見つからず空き家になっている住宅。	432万7千戸	約51％
売却用の住宅	新築・中古を問わず、売却される住宅のうち空き家になっている住宅。	29万3千戸	約3.5％
二次的住宅	別荘などの週末や休暇時に避暑・避寒・保養の目的で利用される住宅や、残業で遅くなった時に一時的に寝泊まりする人がいる住宅。	38万1千戸	約4.5％
その他の住宅	上記以外の人が住んでいない住宅。例えば、入院や転勤などで居住世帯が長期にわたり不在の住宅や、建て替えのなどのために取り壊すことになっている住宅。 ※空き家区分の判断が困難な住宅を含む	348万7千戸	約41％

※出典：平成３０年住宅・土地統計調査結果

意外にも空き家数が一番多いのは「賃貸用の住宅」ですが、現在問題となっているのは「その他の住宅」で2013年と比較すると約9.5％増加しています。

空き家を放置すると・・・

Q

最初に考えられるのは、建物の老朽化です。
特に、屋根や壁、柱などの構造部分に問題が生じることがあり、放置される時間が長くなると、修繕や改修のコストが膨らんでしまいます。
また、建物内の水回り設備や電気設備が老朽化したまま放置されると、漏水や火災の危険性が高まります。

A

最初に考えられるのは、建物の老朽化です。
特に、屋根や壁、柱などの構造部分に問題が生じることがあり、放置される時間が長くなると、修繕や改修のコストが膨らんでしまいます。
また、建物内の水回り設備や電気設備が老朽化したまま放置されると、漏水や火災の危険性が高まります。

Q

次に、空き家は不法侵入者などに狙われることがあります。
窓やドアが壊されてしまったり、不法に入り込まれた結果、ゴミや汚物が散乱することもあります。
また、不法侵入者たちは、建物内に住み着いてしまったり、場合によっては違法な活動を行うこともあるため、放置された空き家は社会問題につながります。

A

次に、空き家は不法侵入者などに狙われることがあります。
窓やドアが壊されてしまったり、不法に入り込まれた結果、ゴミや汚物が散乱することもあります。
また、不法侵入者たちは、建物内に住み着いてしまったり、場合によっては違法な活動を行うこともあるため、放置された空き家は社会問題につながります。

Q

そして、空き家そのものが、周辺の景観や地域の資産価値を低下させることがあります。
放置された建物は、老朽化が進むために目障りであり、周辺住民の不安感を高めることがあります。
また、空き家が多く存在する地域が、人々の暮らしにとって魅力的な街並みであるとは言い難く、地域の活性化にも貢献できません。

A

そして、空き家そのものが、周辺の景観や地域の資産価値を低下させることがあります。
放置された建物は、老朽化が進むために目障りであり、周辺住民の不安感を高めることがあります。
また、空き家が多く存在する地域が、人々の暮らしにとって魅力的な街並みであるとは言い難く、地域の活性化にも貢献できません。

Q

さらに、空き家を放置し続けて特定空き家へ認定されると、固定資産税が６倍に上がり、自治体からは改善の助言・指導、勧告、命令を受けることがあります。
命令に従わない場合は、５０万円以下の罰則金が課せられ、それでも改善しない場合、行政代執行により空き家が解体されます。

A

さらに、空き家を放置し続けて特定空き家へ認定されると、固定資産税が６倍に上がり、自治体からは改善の助言・指導、勧告、命令を受けることがあります。
命令に従わない場合は、５０万円以下の罰則金が課せられ、それでも改善しない場合、行政代執行により空き家が解体されます。

このように、空き家は個人や地域社会にとって大きな問題を引き起こすことがあるため、
適切な対策が求められています。

あなたの家や実家が空き家になったら・・・

ここまで、空き家についてご紹介してきました。
それでは、もしも家や実家が空き家になってしまった場合、どのように対処すればよいのでしょう。

空き家の問題を解決するための対策は、それぞれ異なる問題があるため、空き家対策は一様ではありません。
そのため、違う戦略が求められます。

対策①　売却

空き家を活用するための代表的な方法で、現金化する最も簡単な方法です。
不動産市場における需要と供給のバランスに応じて価格が形成されるため、不動産価値が上がっている場合には、高値で売却することができ、売り手にとって有利な場合もございます。

対策②　賃貸

賃貸は、収益を得ながら将来的に売却することができる方法です。
賃料収入があるため、投資としての側面も持ち合わせており、空き家の維持費用をカバーすることができます。
また、将来的に不動産価値が上がった場合には、売却することで利益を得ることもできます。

対策③　土地活用

空き家を有効利用することで、収益や社会貢献を生み出すことができます。
例えば、以下のような活用方法があります。
●賃貸物件として活用する
●駐車場として活用する
●コワーキングスペースとして活用する
●商業施設や公共施設として活用する
●ホテルや民宿として活用する
●農地として活用する
土地活用には、活用方法により、地域住民や観光客にとっての利便性を高めることができ、コミュニティの発展にも役立ち、近隣の商店街や繁華街の発展にも寄与します。

対策④　防犯対策

空き家は放置されがちで、防犯の温床になることがあります。防犯対策を行うことで、空き家を狙った犯罪の発生を抑止することができます。
例えば、以下のような方法があります。
●セキュリティカメラを設置する
●鍵を換える
●外部からの侵入を防ぐためのフェンスを設置する
●不審者に対する警告を出すシステムを導入する