売却期間を長くすれば高く売れるの?
早く売ろうとすれば、売却価格が低めになりやすいのですが、
逆に時間を掛ければ高く売れるのかについて、まとめてみたいと思います。
時間を掛ければ高く売れるのか
売却期間の長さについてです。
通常相場価格であれば、売却開始から1ヶ月~3か月で契約になりますが、
とにかく高く売りたい方、残債額が多くて高く売らざる負えない方、
住替え予定で売り先行なので売却に時間掛けても高く売ってほしいなど、
高く売りたいご要望は多くあります。
高くと早くは両立するのかは、難しい質問です。
相場価格のプラスα10%程度で、4ヶ月~6ヶ月は掛かります。
これを早いと言うか遅いというかは、それぞれですが
高く売れるなら早い方だと思っていますし、
売主様さえ良ければじっくり高く売却します。
不動産会社は早く売りたい
普通の仲介会社はとにかく早く売りたいと思っています。
営業社員は歩合給で働いているのが多いので早く仲介手数料が欲しいからです。
上司も売上ノルマがあるので、最低でも2か月程度で売却させようとします。
専任で媒介がほしいので、最初の査定は高めで提示しますが、
売出してから2~3週間で内覧が無ければ、すぐに値下げ交渉してきます。
その後も、売れなければ売れるまで値下げ交渉をしてきます。
3ヶ月も売れなければ、専任媒介の更新は行いますが、
販売図面やインターネットの更新作業もせずに登録してあるだけ、
ということもあります。
不動産ポータルサイトには売主の手前、
掲載はしていても早く契約になりそうな物件に注力していますので、
高値で売れそうもない物件は後回しにされます。
売却期間が長すぎるとどうなる
売却期間が長すぎると良いことばかりではありません。
売却開始から10カ月を過ぎると売れ残り感が出てきます。
他社不動産会社も、あの物件まだ売れてないよ!
という意識になり、値段が高い=悪い物件になります。
悪い物件ではないのに、売れ残りを売るのを嫌がります。
高値売却を成功させるには、不動産は相場もありますが、タイミングが重要です!
同マンション内や近隣で売り物件が多ければ、売りづらく価格競争が始まって、
値引き交渉も多額になりやすくなります。
逆に近隣に売り物件が無ければ、購入者も選択肢が狭くなり、
比較対象がないので多少高くても売れるということもあります。
売却期間の最長で18ヶ月というケースがありましたが、
これは投資用不動産で、ローン残債務が多く、
売却価格を残債務に合わせた金額で売りに出した例で、
査定額を30%もオーバーしていました。
賃貸収入を返済に充てているので時間が経てば残債務が減るので、
残債務が査定額に近づいてきたので売却成立したのです。
このような場合でローンの返済が滞ると任意売却になります。
まとめ
中古不動産は、値引き交渉をされやすいのですが、
10%以上も指値してこられることもありますが、
大抵は〇,〇80万円という売出価格なので、
端数の80万円は値引きしてほしいというのが大方です。
80万というのは普段の生活の中では大金ですが、
元々の査定額に80万をプラスしてあることが多いのと、
末広がりの八を足しているのは、不動産業界の慣習のようなものもあります。
しかし、売主さんは違います。
あっさり80万値引きOKの売主さんもいれば
10万の値引きも渋る売主さんもいらっしゃいます。
実際に値引き交渉を全て断って、粘り勝ちで売出価格満額で売れることもありますが、
やっと買主が現れたのに、20万の値引き交渉を断ったために売却期間が長引き、
結局端数値引きに応じなければならなくなったことも…。
売出価格と成約価格は違うという事を思い出してください。
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