分譲マンション内の機械式駐車場って必要なの?
分譲マンションには駐車場が設置されていることが多いのですが、駐車場の空きが多いマンションが増えてます。
解決策はあるのでしょうか。
駐車場設置義務(付置義務)がある
そもそもマンション建設するときに駐車場の設置義務というものが自治体によって条例により決められているケースがあります。
ショッピングセンターなどに駐車場条例は該当しますが、建築床面積に応じてマンションなどにも乗用車用の駐車場設置を義務付けています。
郊外型マンションでは全戸分の駐車場を設置するなど必要不可欠な駐車場ですが、都市部ではクルマを所有しない世帯も多く、シェアカーも充実しているので保有コストを考えると必要ないと考える方も多いはずです
そのためか分譲マンション内の駐車場に空きが目立ちます。
マンション内の機械式駐車場の問題点
平置きの駐車場ならランニングコストもメンテナンスコストも少なくて済みますが
機械式駐車場だとランニングコストとメンテナンスコストが掛かり、25年で1台あたり100万円掛かると言われています
そして、クルマを所有しない世帯が増えたので空きが増えれば尚更、マンション管理組合の負担が増えます
駐車場戸数の3割以上空きがあったら管理組合の修繕積立金の計画に狂いが生じてきます
長期修繕計画に駐車場メンテナンス計画が入っていないことも多く、突然の出費ということもあり得ます
機械式駐車場の多くは車両制限があり、特に高さ制限で1550センチ以下の場合が多く
ワンボックスのファミリーカーや人気のSUV車が入庫できないことが多いので
マンション外の駐車場を借りることになる
マンション総戸数50戸で駐車場が10台なら3台空きで、50世帯分が積み立てた修繕積立金が無駄に駐車場のコストになります。
新築後25~30年の機械式駐車場の耐久性更新時に10台で1000万位の費用が必要となる。
大問題ですよね!
解決策はあるのか
①元々、駐車場はマンション共用部の利用ということで利用料(駐車場代)は修繕積立金に加算される(駐輪場場の利用料などと同じ)ことが多いがメンテナンス費用で赤字になることが考えられていない。
②マンション所有者全員の負担になるにも関わらず、一部の駐車場利用者のために負担を強いられる。
③自治体で駐車場設置義務がある場合には最低限の車庫数を設置しなければならない。
④マンション居住者(所有者)以外の外部に貸し出す。
などなど考えると、機械式駐車場を設置義務台数最低限に減らすことが良いと考えれる
また、機械式ではなく平置きで最低台数確保できるなら尚更、良いと言う事になる。
外部に貸し出す際には、税務申告が必要になることがあります。
所有者が利用する分には組合費になりますが、外部からの収入となると売り上げになるので消費税なども絡んできます。
駐車場設置義務があるマンションなのに駐車場を無くすと、マンション自体が違反建築物となるので注意が必要です。
クルマはこれからも進化していくのでしょうから、置き場も進化して欲しいものです
便利だったものが無用のものになるのも時代の移り変わりですね。
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