住宅購入に頭金は必要?ローン負担とリスクを減らす頭金の効果とは

頭金の役割とメリット

住宅を購入するとき、「頭金を入れるかどうか」はとても大事な判断ポイントです。
頭金とは、物件価格のうち、自分で用意する現金のこと。
住宅ローンを組む際に、その借入額を減らす役割を担います。

💡たとえばこんなケース
3,000万円の物件に600万円(20%)の頭金を入れると、ローンの借入額は2,400万円になります。
頭金が多いほど、毎月の返済や支払総額が抑えられるのが特徴です。

頭金の役割は?入れるとどうなる?

頭金には、大きく分けて2つの役割があります。

✔️ ひとつ目は、「住宅ローンの負担を減らす」こと。
✔️ ふたつ目は、「将来のリスクに備える」こと。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

① 住宅ローンの負担が軽くなる

最近は、物件価格の100%を借りられる「フルローン」も増えています。
頭金なしでも買える時代ですが、注意したいのはその後の支払いです。

🧾シミュレーション
3,000万円の家を買うとして、

  • フルローン(頭金なし)
  • 頭金600万円(20%)を入れてローン額2,400万円にするパターン

この2パターンを比べると…

💰月々の返済額は約23,700円の差
💰総支払額では約253万円も違うことになります(※条件により変動あり)

📌つまり、頭金を入れることで、毎月の返済も、トータルの出費も抑えられるというわけです。

② 将来の売却リスクにも備えられる

もう一つの大切なポイントが、「家を手放す可能性」に備えられるということ。

特に新築物件では、購入後に1〜2割ほど価値が下がることがあります。
頭金ゼロで買ってすぐ売ろうとしても、売却価格がローン残高を下回れば、差額を現金で補わなければいけません。

✔️ 頭金がしっかりあると…
ローン残高が抑えられる
売却時に価格が下がっても、差額のリスクを減らせる

📌つまり、頭金は“買うとき”だけでなく、“暮らし続ける・手放すとき”にも安心をくれるお金なんです。

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頭金の目安はどれくらい?

一般的には、物件価格の20%程度がひとつの基準です。
でも、これはあくまで目安です。
無理のない範囲で用意することが何より大切です。

📌例

  • 物件価格2,500万円 → 頭金500万円
  • 物件価格3,500万円 → 頭金700万円

少額でも頭金があると、ローンの条件がよくなる場合もあります。

まとめ | 頭金は「安心して暮らすための備え」

頭金は、ローンの借入額を減らすためだけのものではありません。

毎月の返済が軽くなる
金利や総返済額を抑えられる
将来の売却リスクにも備えられる
審査の通りやすさにも影響することがある

家を手に入れることがゴールではなく、そこからの暮らしが本当のスタートです。
だからこそ、頭金は安心して暮らすための備えでもあるのです。

そして次に気になるのが、頭金以外にかかるお金。
この「諸費用」については、次のブログで詳しくご紹介しますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。