
📢 1年の終わりに、予想以上に医療費がかかっていた…!
「領収書が見当たらない!」「確定申告をしたいけど、領収書は全部捨ててしまった!」そんな方はいませんか?
💡 ポイント
マイナポータルに掲載された医療費通知情報を連携することで、確定申告に必要な医療費データを取得できます。
領収書がなくても、最新の医療費情報を簡単に確認できるので便利です!
今回は「確定申告」における「医療費控除」について解説します。
特に、「領収書なしで医療費控除ができるのか?」「マイナンバーカードを使ってマイナポータルで医療費を確認する方法」について詳しくお伝えします。

医療費控除は見逃せない節税のチャンス!
医療費控除は、多くの人にとって見落としがちな税制優遇制度の一つです。
特に医療費が高額になった場合、この控除を活用することで、税金の還付を受けられる可能性があります。
しかし、申請方法を知らなかったり、領収書を紛失して申請をあきらめてしまうと、本来受けられる控除を逃してしまうことも。
そのため、申請前にしっかりと医療費控除について知っておくことが重要です。
医療費控除とは?
医療費控除とは、1年間(1月1日~12月31日)に支払った医療費の合計が一定額を超えた場合に、確定申告を行うことで所得税の負担を軽減できる制度です。
控除対象となる医療費には、病院の診察費や処方薬の購入費、歯科治療費などが含まれます。
✅ 対象となる医療費の例
- 病院やクリニックでの診察費・治療費
- 処方薬の購入費
- 歯科治療(自由診療の一部を除く)
- 出産費用
- 介護サービス利用料(一定の条件あり)
- 通院にかかった公共交通機関の交通費(タクシー代は原則不可)
💡 控除を受けられる人の範囲
医療費控除は、本人だけでなく、生計を一にする配偶者や親族の分も合算して申請することができます。
たとえば、家族の医療費をまとめて支払っている場合、その合計額が対象となります。
📝 医療費控除の申請方法
医療費控除の申請は、以下の手順で行います。
- 必要書類の準備
- 確定申告書
- 医療費控除の明細書
- 医療費通知(医療費のお知らせ)
- 給与所得の源泉徴収票
- マイナンバーカード(または代替書類)
- 医療費控除の明細書の記入
- 医療を受けた人の氏名、支払先、医療費の区分、支払額を記入します。
- 申告書類の作成
- 確定申告書を作成します。
- 申告書の提出
- e-Taxを利用したオンライン申告
- 税務署に直接持参
- 郵送で提出
- ⚠ 注意点
- 医療費の領収書は提出不要ですが、5年間の保管が必要です。
- スマートフォンを使用して申告することも可能です。
- 申告期限は例年2月16日から3月15日までです。
📝 医療費控除の計算式
(支払った医療費 - 保険金などの補填額)- 10万円(または総所得金額の5%) = 医療費控除額(最大200万円) |
💡例えば、年間で15万円の医療費を支払い、保険で2万円が補填された場合、医療費控除額は
(15万円 - 2万円 )- 10万円 = 3万円
となります。

領収書なしでも医療費控除ができる?
従来、医療費控除の申告には医療機関や薬局で発行された領収書の提出が必要でした。
しかし、現在は「マイナポータル」を利用することで、領収書なしでも簡単に医療費の確認が可能です。
⚠ 医療費のお知らせについて
自治体や健康保険組合から送られてくる「医療費のお知らせ」は、保険者によって対象期間が異なります。
一般的には8月分までの情報が記載されていますが、すべての場合に当てはまるわけではありません。
そのため、年末の医療費が確定申告期限(通常3月15日)までに確認できないことがあるため、最新の医療費情報を取得するには「マイナポータル」の活用が便利です。
💡 マイナポータルの利用
- マイナンバーカードを健康保険証として登録すると、公的医療保険に係る医療費の情報を確認可能。
- 毎月11日に前々月診療分の医療費情報が更新される。
- 1月から12月までの医療費通知情報は、例年2月9日に一括で取得可能。
💡 補足情報
- マイナポータルで閲覧できる医療費情報は、2021年9月以降の毎月の医療保険の医療費が対象。
- マイナンバーカードの保険証利用に対応していない医療機関・薬局での医療費通知情報もマイナポータルで閲覧可能。
- e-Taxでの確定申告時に、マイナポータルから取得した医療費通知情報を利用可能。これにより、医療費控除の申告手続きがより便利に。
- 家族分の医療費情報を閲覧するには、マイナポータルで本人と家族間の代理人設定が必要。家族もマイナンバーカードを取得している必要あり。
したがって、マイナポータルを活用することで、確定申告期限までに最新の医療費情報を確認し、より簡便に医療費控除の申告を行うことが可能となっています。
マイナポータルを使って医療費を確認する方法
🛠 ① 事前準備
マイナポータルで医療費情報を取得するには、以下のものが必要です。
- マイナンバーカード
- 対応するICカードリーダー(またはスマートフォン)
ICカードリーダーがない場合は、スマートフォンが便利! マイナポータルアプリをダウンロードすれば、スマートフォンだけで認証が可能です。 - マイナポータルアプリ(スマホ利用の場合)
- e-Taxアカウント(ID・パスワード方式でも可)
🔑 ② マイナポータルにログイン
- マイナポータルの公式サイト(https://myna.go.jp/)にアクセス
- 「ログイン」ボタンをクリック
- マイナンバーカードを使って認証(ICカードリーダーまたはスマホを使用)


📂 ③ 医療費情報を確認
- 「健康医療」の「医療費」を選択
- 確認したい年度を選択
- 最新の医療費情報が一覧で表示される

💾 ④ 医療費控除データを取得
- 表示された医療費データをダウンロード(またはスクリーンショット)
- e-Taxまたは確定申告書作成コーナーで利用
このデータを活用することで、確定申告時に医療費控除の申請がスムーズに行えます。
📌 4. まとめ

- 医療費控除の申請には、領収書がなくても「マイナポータル」で医療費情報を取得すれば対応可能。
- 「医療費のお知らせ」は、1年間の申告を期限までに間に合わせたい場合、8月分までの情報のみの場合が多く、12月分までの情報を取得したい場合、申告期限までに間に合わないことがある。
- 年末の医療費を正確に把握するためには、マイナポータルの利用が最も便利で確実な方法。
- マイナポータルを活用すれば、家族の医療費もまとめて確認し、より正確な申請が可能。
- e-Taxを利用すると、マイナポータルの医療費情報をそのまま活用でき、申請手続きがスムーズに。
💡 ポイント
マイナポータルを活用することで、最新の医療費情報を簡単に取得し、確定申告の手続きをより効率的に進めることができます。
早めに準備を進め、申告期限を過ぎないように注意しましょう!
📢 詳細については税理士にご相談ください。
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