中古住宅売るとき、買うときに住宅診断書や住宅履歴書って聞いたことありますか?
新築から現在までの住宅の履歴書について、
有ると無いとでは売却価格や売れ行きに違いがあるのか。
作った方がよいのかについて説明します。
住宅履歴書とは?
そもそも、住宅履歴書って聞いたことありますか?
家を所有している方の中でも、少数派の方が作成してます
ハウスメーカーや設計から注文住宅を建てた方に多いです。
住まいに対して愛着の強い証拠でもあり、大事にされているなぁと感じます!
住宅履歴書のな中身は、設計段階からの打合せ書類や写真などを時系列に保管します。
新築時の設計施工図書はもちろん、リフォーム履歴や修繕、点検検査の記録です。
屋根や外壁、給湯器設備などは、それぞれに寿命があり推奨する交換や
メンテナンス期間というものがあります。
しかし戸建の場合は、マンションと違い修繕のタイミングは
自分で決めないとなりませんので、
壊れるまでメンテナンスしないという方もいますが、
間違いなく住宅寿命が短くなり結果、工事代がかさむ事になることが多いです。
しかも、売却時の価格に影響があるかもしれません
分譲マンションは室内履歴がメインになります。
分譲マンションの場合であれば、長期修繕計画書が作成され、
設計図書は管理人室などで保管されています。
修繕履歴は、重要事項調査報告書を管理会社から取り寄せれば
大規模修繕などはわかります。
小規模修繕は、膨大な数になり管理会社も提出してくれることも少ないので
管理組合の総会での資料を各人で保管しておかなければなりません。
中古住宅の流通状況はどうなってる
車なら2年ごとに車検が必要で、1年ごとに点検が義務付けられています。
新車で購入していれば、ディーラーの点検簿が車検証と一緒に保管されているのが
通常ですよね。
車を売る時も点検簿がしっかり記録されていれば査定額もアップされるはずです。
家はどうでしょうか?
中古住宅というと良いイメージを持っていない方が多いかもしれません。
何か建物に欠陥があるのではないか?
建物に保証がない。
過去に事件や事故がなかったか。
何か問題があるから売るのではないのか・・・・
戸建だと尚更です。
分からなくもありません。
中古マンションの場合は、中古戸建よりも流通としては需要が多くあります。
なぜでしょう?
管理会社があるから。
外壁や共用部については、管理組合で修繕してくれるから。
鉄筋コンクリートの方が耐用年数が長いので長く住めるから。
中古住宅でもリノベーションやリフォームされている住宅で
不動産業者が売主であれば、流通しやすいということはあります。
新築住宅の場合は、建築請負や販売会社が事業者ですから、
建築業法、宅建業法で保証を義務付けられていますので、安心感があります。
その分、消費税を払わなくてはならなかったり、
中古より新築の方が割高であったり、
面積が小さくなったりというデメリットもあります。
住宅履歴書作成のメリット
作成するための必要項目は、
新築図面・写真・地盤調査結果・地盤改良資料・役所許認可資料・
増改築図面写真・リフォーム修繕記録・定期点検記録など
特に戸建を所有する方にとって住宅履歴書作成は必須になってくると思います。
中古戸建の売買時に添付書類として前所有者から引き継ぎ、
次の所有者へと引き継がれていくものになっていくかもしれません。
家を売る予定がなくても親から子へ引き継ぐ家履歴としても役立つでしょう。
中古戸建の購入を戸惑っているかたの不安解消の一助になり、価値UPに役立つます。
2018年に宅地建物取引業者に義務付けられた「建物状況調査」の有無というのが
ありますが残念ながら、ほとんど機能していません。
売主側からすると費用を掛けて調査して、
欠陥がみつかったら困るというのが本心のようです。
買主はそれでは安心して中古住宅を買えません。
そのような方のためにホームインスペクション(住宅診断)というものがあります。
「建物状況調査」は国の登録を受けた既存住宅状況調査技術者講習を修了した
建築士(既存住宅状況調査技術者)が第三者の立場で行いますが、
ホームインスペクションは建築士が依頼人の立場で行うものです。
建物状況調査は中古の既存住宅だけですが、
ホームインスペクションは新築住宅でも行えます。
費用は100㎡で10万円前後ですが、長く安心して住むなら実施する価値はあります。
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