【2026年版】横浜で古家を解体する費用はいくら?相場と注意点

相続した実家や、長年空き家になっている住宅について
「解体するといくらかかるのだろう?」と不安に思われる方は非常に多いです。

特に横浜市内は、坂道や狭い道路、高低差のある土地が多く、全国平均よりも解体費用に差が出やすい地域でもあります。

この記事では、

・30坪・40坪・50坪・100坪の解体費用目安
・横浜で費用が高くなる理由
・アスベスト問題
・解体費用は誰が払うのか
・補助金制度の注意点
・解体してから売るべきかどうか

を、不動産実務の視点で分かりやすく解説します。

古家の解体費用相場【坪数別目安】

※木造住宅の場合の目安:1坪あたり3万〜5万円前後
(標準的な立地・条件の場合)

坪数解体費用の目安補足・注意点
30坪約90万〜150万円比較的コンパクトな住宅であれば、この範囲に収まるケースが多い
40坪約120万〜200万円庭木・ブロック塀の撤去があると追加費用が発生
50坪約150万〜250万円建物が大きくなるほど廃材処分費や足場費用が増加
100坪約300万〜500万円以上構造・高低差・道路状況によってさらに高額になることも

⚠ 注意点 ⚠

上記はあくまで「標準条件」の目安です。
横浜市内では、
 ✅ 前面道路が狭い
 ✅ 坂や高低差がある
 ✅ 重機が入らない
 ✅ アスベスト含有建材がある

といった事情により、費用が1.2〜1.5倍ほどに上振れするケースもあります。
坪数だけでは正確な金額は決まりません。

横浜で解体費用が高くなりやすい理由

① 前面道路が狭い
横浜市内、とくに南区・保土ヶ谷区・磯子区などは
道幅が狭いエリアが多くあります。
重機が入らない場合、手壊し解体となり、費用は1.2〜1.5倍程度に上がることもあります。

② 高低差・擁壁
坂の多い横浜では、高低差のある敷地も珍しくありません。
足場や安全対策費用が増加します。

③ アスベスト含有建材
2006年以前の建物では、屋根材や外壁材にアスベストが使用されている可能性があります。
現在は、解体・改修工事前にアスベストの有無を調べる事前調査が義務化されており、除去費用が発生すると数十万円〜100万円以上増える場合もあります。

④ 残置物(家財・ゴミ)
家具や生活用品が残っていると、解体前に処分費が必要です。
量によっては10万〜80万円以上かかることもあります。

古家は解体すべき?そのまま売るべき?|費用負担と横浜での正しい判断基準

古家付き土地を売却する際、まず気になるのが「解体費用は誰が払うのか?」という点です。

原則として、解体費用は所有者(売主)負担です。
ただし本当に重要なのは、「解体して売るか」「そのまま売るか」で最終的な手残り額が変わることです。

1⃣ 解体して「更地」にして売る場合

主なターゲットは、新築を建てたいファミリー層です。

💡 メリット
・見た目がスッキリし、第一印象が良い
・買主が住宅ローンを利用しやすい
・建築プランを具体的にイメージしやすい
・老朽化リスクや近隣トラブルを回避できる

特に、建物が著しく老朽化している場合や、土地需要が強いエリアでは、更地の方が売れやすい傾向があります。

⚠ 注意点
・解体費用(100万〜300万円超)を先に支払う必要がある
・費用を売却価格に上乗せできないケースもある
・固定資産税の住宅用地特例が外れる可能性

「解体=高く売れる」とは限りません。

2⃣ 解体せず「古家付き」で売る場合

主なターゲットは、投資家・業者・DIY層・再生目的の買主です。

💡 メリット
・解体費用をかけずに済む
・価格交渉で調整しやすい
・古家を“素材”として評価されることもある

特に再建築不可物件は、解体すると建てられなくなるため、残した方が有利なケースが多いです。

また、坪単価が低いエリアや、重機が入らず解体費が高額になる土地では、解体すると赤字になるケースもあるので、現況のまま売却した方が手残りが多くなることもあります。

横浜はエリア差が大きく、平坦地と坂道エリア、再建築不可物件など条件がさまざまです。
全国平均の情報だけで判断すると、持ち出しが発生する可能性もあります。解体費・エリア需要・ターゲット層を総合的に見て判断することが、損をしない売却につながります。

横浜市で解体補助金は使える?

横浜市では、一定の条件を満たす空き家について除却(解体)補助制度が設けられている場合があります。

ただし、
 ✅ 年度ごとの予算制
 ✅ 必ず工事前の事前申請が必要
 ✅ 耐震基準などの対象条件あり

といった制約があります。

工事を始めてからでは申請できません。

そのため、解体を検討している方は、必ず事前に制度の内容を確認しておくことが重要です。

横浜市の空き家解体補助金については、こちらの記事で詳しく解説しています。
👉 もう解体費で悩まない!横浜の空き家、補助金と売却で賢く手放す方法

「うちは対象になるの?」と迷われた場合は、解体を決める前に一度ご相談ください。

古家解体で失敗しないための重要ポイント

一番多い失敗は、
「とりあえず解体してしまうこと」

解体すると、
住宅用地の固定資産税軽減がなくなる
・売却価格が思ったほど上がらない
・売れ残る可能性
といったリスクもあります。
※ 特に固定資産税の仕組みは誤解が多いため、住宅用地特例の解説記事もあわせて確認しておきましょう。

重要なのは、解体する前に査定を取ること。
解体が必要かどうかは、売却戦略とセットで判断するべきです。

解体更地渡しとは、売主が建物を解体し、土地だけの状態で引き渡す契約条件

まとめ|横浜の古家解体は「順番」が大切

古家の解体費用は、一律ではありません。

坪数だけでなく、立地条件や道路事情、アスベストの有無、残置物の量、そして「どう売るのか」という売却方針によって大きく変わります。

特に横浜は、坂道や狭小道路が多く、重機が入るかどうかで費用が大きく変動します。現地を見ずに出された概算だけで判断してしまうと、あとから追加費用が発生することも少なくありません。

また、「古いから解体するしかない」と思い込んでしまうケースもありますが、実は解体せずに売却できることもあります。ターゲット次第では、そのままの方が手残りが多くなる場合もあるのです。

費用を抑え、後悔しない選択をするために大切なのは、解体を決めてから動くのではなく、解体する前に相談すること。

それが、損をしない売却への一番の近道です。