
「家賃収入が入ってくるなら、不労所得でラクに稼げるのでは?」
「アパート経営って老後の年金代わりになるって聞いたけど……」
💭 そんなイメージを持っている方、多いですよね。
そんなイメージから不動産賃貸に興味を持つ方は多いですが、実際には“儲かるかどうか”はケースバイケース。
📌 今回のテーマ
賃貸経営の収支構造と、見落としがちなリスクについてやさしく解説します。
💰「儲かる」は“手取り”で考えよう
たとえば、月8万円で貸しているアパートがあるとします。
年間家賃収入は96万円(8万円×12カ月) |
ここだけ見ると魅力的に見えるかもしれません。
💡 でも本当にその全額が“もうけ”になるわけではありません!
実際に自由に使えるお金=手取りを計算するとどうでしょうか?
🔻 賃貸経営の主な支出
支出項目 | 内容 |
固定資産税・都市計画税 | 毎年の税金 |
管理委託料 | 管理会社への支払い |
原状回復費 | 退去時の修繕・クリーニング費 |
火災保険・地震保険 | 年1回または複数年で支払い |
空室リスク | 空室期間中は収入ゼロ |
ローン返済 | 借入がある場合の返済負担 |
➡ こうした支出を差し引くと、手取りは意外と少ないのが現実です。
🧮 実際に試算してみると…
【例】築20年の分譲マンションを1室所有し、月8万円で賃貸中の場合
年間家賃収入:96万円 ー 管理費・修繕積立金:18万円/年 ー 固定資産税・都市計画税:10万円/年 ー 修繕・原状回復費(概算):10万円/年 ー 管理委託料:5万円/年 = 年間の手残り 約53万円(月あたり約4.4万円) |
📉 ローン返済がある場合は、さらに手残りが減少します。
⚠ 空室や設備トラブルのリスクも
👥 借り手が見つからない「空室リスク」
🛠 給湯器やエアコンの「突発的な修繕費」
💢 入居者トラブルや滞納への対応コスト
➡ 安定しているように見えても、不確定要素は多いのが実態です。
✨ それでも賃貸経営にはメリットも
もちろん、すべてがデメリットというわけではありません。
✅ 長期的に見れば安定収入の柱になる
✅ 資産として土地や建物が残る
✅ 減価償却などを使った節税の可能性
💬 FPの視点
「ラクに儲かる」ではなく、「計画的に育てる資産」として考えるのが現実的です。
まとめ
「儲かるかどうか」は、購入価格・エリア・管理状況・ローン条件などによって大きく変わります。
まずは収支の見える化をして、「これならやっていけそう」と思える計画が立てられるかどうかを見極めましょう。
📊 次回は、実際に収支シミュレーションをどう作るのかをご紹介します。

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