2024年5月1日から31日までの間、厄除けで有名な川崎大師で10年に一度の御開帳が行われています。
この特別な期間中、大本堂前にはご本尊さまに直接つながるお手綱が供養塔に設置され、参拝者がこれに触れることで、ご本尊さまと一層深い縁を結ぶことができます。
さらに、この期間中は赤札が授与されます。
私はこの貴重な機会を逃さないよう、先日初めて御開帳に参拝しました。
30年以上続けている初詣とは全く違っていて、今回の参拝は特別なものになりました。
川崎大師の広い境内は多くの参拝者で賑わい、赤札を求める人々の熱気に包まれていました。
この記事では、私の御開帳参拝の詳細と、赤札を手に入れるまでのエピソードをお伝えします。
御開帳って何?
「御開帳」とは、お寺の本尊や秘仏が一定期間公開される特別な行事のことです。
一般的なご開帳では、非公開の仏像や宝物を拝観できる機会であり、多くの参拝者が訪れます。
川崎大師でも、この期間中に特別な儀式が行われ、参拝者はご本尊さまに触れるお手綱を通じて深いご縁を結ぶことができます。
また、厄除けや魔除けとして信仰される赤札が授与されます。
10年に一度の川崎大師大開帳
川崎大師の大開帳は、江戸時代から続き、特別にご本尊さまをお開帳し、供養を捧げ多くの法要がとりおこなわれます。大開帳期間中、当山貫首の感得によって尊い護符「赤札」がご参詣のご信徒に授与されます。
大開帳期間ご本尊さまより繋がるお手綱が大本堂前の供養塔に設けられ、これに触れることで、数多くの人々がご本尊さまとより親しくご縁を結ぶことができます。
大本堂内では、お開帳されたご本尊さまの前に御戸帳(みとちょう)という金の大きな幕が張られます。
この御戸帳は毎朝夕、川崎大師双盤講(そうばんこう)講員の唱える
双盤引声念仏(そうばんいんじょうねんぶつ)にあわせてお開帳、お閉帳されます。
引用元:川崎大師
赤札とは
「赤札」は、お寺で特別な祈祷を受けた後に授与されるお札のことです。
川崎大師では、10年に一度、御開帳の期間中に赤札が授与されます。
この赤札は、魔除けや厄除けとして信仰されており、多くの人々がこれを求めて参拝に訪れます。
無量の功徳を授かる護符「赤札」
古来、10年目毎の吉例大開帳奉修期間中に限って授与される赤札は、弘法大師ご直筆と伝わる「南無阿弥陀佛」の六字名号を版にして、当山貫首が精進潔斎のうえ、祈願をこめて一躰ずつを手刷りにされる尊い「護符」です。この赤札をいただけば、無量の功徳を授かるといわれています。また、罪障消滅して遍く利益が得られるばかりでなく、一旦危急に面した場合にも、あらたかな霊験の不思議があらわれると、古くから伝え信じられています。
引用元:川崎大師
ご開帳への初参拝
30年以上も川崎大師に通っていますが、御開帳に参加するのは今回が初めてです。
以前、義母から赤札をいただいたことがありますが、自分で赤札を授与されるのは初体験です。
御開帳は10年に一度の特別な行事なので、今年はその特別な期間に合わせて参拝しようと決めました。
当日は11時半に川崎大師に到着しましたが、予想通りの大混雑で、すでに約3,000人もの参拝者が列を作っていました。
お天気も良く、大安の日だったこともあり、特に混んでいたようです。
川崎大師の広い境内は参拝者で賑わい、皆が赤札を求める熱気に包まれていました。
参道を歩くと、出店が並び、家族連れや友人同士で賑わう風景が広がっていました。
御開帳期間中の川崎大師は、普段とは違った雰囲気に包まれており、参拝者一人一人がその神聖な雰囲気を感じながら参拝し、また赤札を手に入れることができる期待と喜びに満ちているのが印象的でした。
赤札をいただくには?
赤札をいただくには?
赤札をいただくには、以下の手順で進めます。
1.身と心を浄める
まず、水屋と大香炉で身と心を浄めます。
2.供養塔へ
次に供養塔へ向かい、お手綱を手に取ってご本尊さまに拝みます。
3.大本堂で参拝
その後、大本堂でご本尊厄除弘法大師さまに手を合わせて参拝します。
4.赤札授与の待機列に並ぶ
最後に赤札授与の待機列に並びます。
赤札は無料でいただくことができます。
もう一つの方法として、赤札授与の待機列に並ぶことなく赤札をいただくこともできます。
この場合は以下の手順で進めます。
1.身と心を浄める
水屋と大香炉で身と心を浄めます。
2.お護摩札を申し込む
お護摩受付所でお護摩札(お護摩札料は5,000円から)を申し込みます。
3.供養塔へ
供養塔へ向かい、お手綱を手に取ってご本尊さまに拝みます。
4.お護摩祈祷に参加
大本堂で1日6回
【午前】6:00、9:30、11:30
【午後】1:00、2:30、4:00
に行われるお護摩祈祷時間の祈祷に参加します。
5.お護摩札と赤札を受け取る
お護摩札を受け取った後、赤札をいただきます。
私の場合、到着後まず古いお札を納め、新しいお護摩を申し込みました。
献香所で無病息災を祈りながら煙を浴び、御開帳期間中のみ設置される供養塔のお手綱に参拝しました。
そして、護摩木所で護摩木をご奉納しました。
祈祷が終わると、いよいよ赤札の授与です。
普段は祈祷が終わったらお護摩札をいただいて参拝が終了しますが、御開帳期間中は、普段はなかなか入ることができない大本堂での参拝後、回廊を通って信徒会館へ行き、お護摩札と赤札をいただけます。
とても貴重な体験で、赤札をいただくことができたので、とても嬉しかったです。
2枚目の赤札の授与
もう一枚赤札が欲しかったので、最終16時からの祈祷後の赤札授与を期待して、待機列に並ぶことにしました。
最終列にいた係の方に待ち時間を聞くと、「そんなに待たない」とのことだったので並んでみることにしました。
列はすぐに動き始めましたが、しばらくすると止まり、「30分から40分待つことになるので、トイレと水分補給をして待っていてください」とのアナウンスがありました。
この日は気温が高く、4人ほど倒れた方がいたそうです。
16時からの祈祷が終わった16時40分ごろ、列が再び動き始め、スムーズに大本堂へ向かいました。
列が動き出すと早いです。
回廊を通り、信徒会館で2枚目の赤札をいただきました。
周囲には4時間待った方もいた中で、運よく1時間ほどで赤札を手に入れることができました。
2枚目の赤札を手に入れるには、長い待ち時間を覚悟していましたが、思ったよりもスムーズに進みました。
待機中には他の参拝者とおしゃべりする機会もあり、皆で一緒に待つのは楽しかったです。
隣の方との会話
待ち時間中、隣に並んでいた方と話す機会がありました。
その方は2年前まで、川崎大師の山門前にある、くずもち屋さんの住吉で働いていたそうで、10年前のご開帳の時も参拝されたとのことでした。
その方から、以前は赤札の授与時間が決まっていたという興味深い話を聞きました。
決まった時間に授与が行われていたため、参拝者はその時間に合わせて参拝しやすかったそうです。
しかし、今回は赤札の授与時間が不定期で、タイミングを見計らうのが難しいとのことでした。
ただし、6時と16時には毎回赤札が配られているという情報も教えてもらいました。
この情報を知っていたので、私たちは安心して列に並び続けることができました。
お互いに情報を交換し合いながら待つ時間は、思ったよりも楽しく感じられました。
待ち時間中の会話で、他の参拝者とのちょっとした交流ができたのも、ご開帳ならではの貴重な体験ですね!
お寺の雰囲気を楽しみながら、列の進行を待つ時間は、とても充実したひとときでした。
まとめ:川崎大師御開帳2024で赤札授与!10年に一度
今回の御開帳参拝は、初めての体験でありながら、多くの人々と交流し、貴重な情報を得ることができました。
最強の「特別護符」である赤札をいただきたい方は、まだ間に合います!
川崎大師の御開帳は2024年5月31日まで続きます。
(※赤札授与は、最終日は13時が最後との情報がありますので、最新の情報をご確認ください。)
この特別な期間中に参拝することで、普段とは違った参拝体験ができますよ♪
赤札をいただく際には、待ち時間が長くなることもあるため、お水や帽子、日傘、簡易椅子などを持って行くと安心です。
また、熱中症対策を忘れずに行いましょう。
特に、気温が高い日には、適切な水分補給や休憩を心がけてくださいね!
次回の御開帳は10年後!
この貴重な体験を通じて、川崎大師の魅力をさらに感じることができ、次回の御開帳もまた参拝したいと思いました。
川崎大師 住所:神奈川県川崎市川崎区大師町4-48 電話番号:044-266-3420 |