コロナ渦にあってテレワークが多くなり、外出も控えるようになり、おうち時間が増えました。
そんな中、ペット飼育需要が広がりを見せてます。
賃貸ではペット可物件を探すのは大変ですが、分譲マンションでも意外と少ないペット可物件ですが、途中から飼育できるようになるのでしょうか。
分譲マンションのペット飼育不可をペット飼育可にするには?
マンション法って知ってる?
分譲マンション(区分所有建物)には権利関係や管理運営について定めた法律「建物の区分所有等に関する法律」(通称、区分所有法やマンション法と呼ばれています)があります。
マンション法は専有部分・共用部分・建物全体の敷地に関する権利関係や管理の規約、所有者集会(総会)などを定めた法律です。
分譲マンション(区分所有建物)は、所有者同士で管理組合を結成し、管理組合は所有者同士のルールづくりのために管理規約を作成します。
管理組合といっても素人の他人同士ですから、何をどうしたらよいのか分からなくて当然なので仕方ありませんし、管理会社は新築分譲時に決められています。
管理組合の運営は実際には新築分譲した会社の子会社(管理会社)が委託を受けて管理していることが大半です。
分譲マンションの中には、管理会社の倒産などにより途中から自主管理になったマンションもありますし、管理の一部分だけを委託する部分管理もあります
マンションの総戸数が10戸などの場合は管理会社が引き受けてくれない場合もあったりします。
ペット飼育不可なのにペットを飼っている
仕事柄、いろいろなマンションに行くことが多いのですが、管理状態のチェックをするのに共用部の整理整頓や清掃具合などを見て管理会社のレベルを確認してます。
ペット飼育不可マンションなのにマンション内から犬が吠えていることがあります。
管理がダメなマンションです。
厳しい管理組合によっては、退去させられるマンションもありますので、管理規約は守らなくてはなりません。
ペット飼育に関する事は管理規約に付随する使用細則に記されています。
ペット不可の場合には、小鳥や金魚以外は動物飼育禁止などと記載されています。
では、このペット不可の使用細則をペット飼育可にできるのでしょうか。
管理規約を変更できる?
分譲マンションにおいて管理規約の変更を行うには、区分所有者および議決権の各4分の3以上の特別多数によって集会(総会)にて決議しなければならないとマンション法によって決められています。
但し、床の張替えは遮音性のあるフローリングにしなければならいとか、ペット飼育不可などの制限や禁止事項は使用細則に記載されています。
使用細則の変更は、区分所有者および議決権の過半数によって変更ができます。
ペット飼育不可マンションをペット飼育可能なマンションにするには区分所有者および議決権の過半数によって使用細則を変更すれば、ペットと暮らせるようになるのか。
形式上はペット飼育可能にできます。
しかし、少数派でも反対意見があるのであれば話合いをつづけるべきでしょうね。
飼いたい方は良いことばかり考えるかもしれませんが、デメリットも多くあります。
ルールやマナーを守れない住人もいるかもしれません。
我が家もわんこを飼いたいのですが、マンション内で議論が始まっています。