共有持分は売却できる?同意・相場・リスクを横浜の不動産会社が解説

相続や離婚をきっかけに、「不動産を共有名義で持っている状態」になってしまい、次のような悩みを抱えていませんか?

  • 共有者と連絡が取れない
  • 売りたいのに同意してもらえない
  • そもそも共有持分って売却できるの?
  • 買取業者はトラブルが多いと聞いて不安
  • 税金はどうなるのか分からない

実際、共有名義の不動産で悩まれている方の多くは、「普通の不動産売却ができない状況」に直面しています。

この記事では、横浜の不動産会社として共有持分売却の基本から、よくある誤解・トラブル・現実的な解決策まで、初めての方にも分かりやすく解説します。

共有持分とは?なぜ問題になりやすいのか

共有持分とは、一つの不動産を複数人で所有している状態のことです。

よくあるケースとしては、

  • 相続で兄弟姉妹が共有名義になった
  • 離婚後も名義を変更しなかった
  • 親子・夫婦で共同購入した などが挙げられます。
共有持分とは?なぜ問題になりやすいのか

共有状態そのものが悪いわけではありませんが、時間が経つほど次のような問題が起こりやすくなります。

  • 意見が合わず、売却や活用が進まない
  • 共有者の死亡・相続で権利関係が複雑化
  • 固定資産税や管理責任だけが残る

結果として、「動かせない不動産」になってしまうケースが非常に多いのです。

共有持分は売却できる?

結論からお伝えすると、共有持分は売却できます

「共有名義の不動産は売れない」
「共有者全員の同意がないと何もできない」と思われがちですが、これは半分誤解です。

不動産“全体”を売却する場合は、共有者全員の同意が必要です。
しかし、自分が持っている共有持分だけを売却する場合は、原則として他の共有者の同意は不要とされています。

この考え方は民法でも定められており、各共有者は自己の持分を自由に処分できる、というのが基本ルールです。

そのため、

  • 共有者と連絡が取れない
  • 話し合いがこじれている
  • 売却の同意をもらえない

といった状況でも、「共有持分売却」という選択肢は残されています。

共有持分売却に同意は必要?

よくある質問が、「本当に同意なしで売って大丈夫なの?」という点です。
整理すると以下の通りです。

  • 不動産全体の売却 → 共有者全員の同意が必要
  • 共有持分のみの売却 → 原則、同意は不要

ただし、実務上は注意点もあります。

共有持分を第三者に売却すると、その買主が新たな共有者になります。
その結果、残った共有者との関係性が変わり、トラブルに発展するケースもあります。

「売れるかどうか」だけでなく、売却後にどうなるのかまで考えた上で判断することが重要です。

共有持分売却の相場はどれくらい?

共有持分売却の相場は、通常の不動産売却よりも低くなるのが一般的です。

理由としては、

  • 自由に使えない
  • 単独で売却や活用ができない
  • 他の共有者との調整リスクがある

といった点を、買主側が大きなマイナス要素として見るためです。

目安としては、
一般的には、不動産全体の市場価格の3割〜7割程度になるケースが多く見られます。

ただしこれはあくまで目安で、横浜市内でも、

・エリア
・物件の状態
・共有者の人数や関係性

によって大きく変わります。

「相場が分からないまま業者の言い値で売ってしまった」という後悔も多いため、慎重な判断が必要です。

共有持分を売却するとどうなる?

共有持分を売却すると、買主が新たな共有者になります。

その結果、

💡 不動産全体の売却交渉が進む
💡 共有物分割の話が出る
💡 他の共有者が持分を買い取る動きになる

など、今まで動かなかった状況が一気に動き出すことがあります。

一方で、
「誰が共有者になるか分からない」という不安を、残った共有者が強く感じるケースもあります。

そのため、共有持分売却は単なる処分ではなく、問題解決の一つの手段として捉えることが大切です。

共有持分の買取で注意したいポイント

共有持分の売却には、通常の不動産売却とは異なる注意点があります。

共有持分だけを買っても、その人は不動産を自由に使ったり、単独で売却したりすることができません。
そのため、一般の個人が購入することはほとんどなく、買い手が限られます。
結果として、通常の仲介売却では話が進みにくく、買取という形になるケースが多くなります。

ここで特に注意したいポイントがあります。
それは、内容を十分に理解しないまま、話を進めてしまうことです。

例えば、

  • 不動産「全体」の価格だけを基準に説明される
  • なぜその買取金額になるのか、具体的な根拠が示されない
  • 売却後、権利関係がどう変わるのか説明がない

といった状態で契約してしまうと、
後から「想像していた内容と違った」と感じることがあります。

共有持分の買取では、

「早く現金化できる」「手間がかからない」といったメリットだけが強調されるケースも少なくありません。


しかしその一方で
価格が低くなりやすい理由や、売却後の影響を理解しておくことが非常に重要です。

一つの提案だけで決めてしまわず、
複数の選択肢を比較し、納得した上で判断することが、後悔を防ぐポイントです。

共有持分売却にかかる税金

共有持分を売却した場合でも、通常の不動産売却と同様に税金がかかる可能性があります。

主に関係するのは譲渡所得税です。

税額は、

・取得費
・譲渡費用
・所有期間(5年超かどうか)
 によって大きく変わります。

特に相続で取得した不動産の場合、
「いくらで買ったか分からない」というケースも多く、税金面で悩まれる方が非常に多いです。

売却前に税金の目安を把握しておくことで、
「思ったより手元に残らなかった」という失敗を防ぐことができます。

共有名義不動産を放置するリスク

「とりあえずそのままにしている」という方も少なくありません。

しかし、共有名義のまま放置すると、

・共有者が亡くなり、相続人が増える
・権利関係がさらに複雑になる
・売却や整理がより困難になる

といったリスクが高まります。

時間が経てば解決しやすくなることは、ほとんどありません。

ただし、状況に合った方法を選べば、共有名義不動産を整理できるケースは多くあります。

まとめ|共有持分売却は早めの判断が重要

共有持分売却は、特殊でも違法でもありません。

・同意がなくても売却できる場合がある
・相場やリスクを理解することが大切
・放置すると選択肢はどんどん減る

というのが現実です。

だからこそ大切なのは、
「売るかどうか」を急いで決めることではなく、今の状況を正しく整理することです。

横浜で共有持分売却にお悩みの場合、地域の事情や不動産市場を踏まえた上で、どんな選択肢が考えられるのかを一度整理してみるだけでも、見えてくる答えは大きく変わります。

共有持分の問題は、状況によって最適な判断がまったく異なります。
一人で抱え込まず、整理の段階から相談することも、後悔を防ぐための一つの選択肢です。