
近年、「空き家問題」という言葉を耳にする機会が増えました。しかし、なぜ空き家が増え続けているのでしょうか? そして、大切な家を空き家のままにしておくことは、一体どのようなリスクにつながるのでしょうか?
今回は、横浜の地域に根差した不動産会社である私たちが、空き家問題の現状と、その背景にある理由、そして空き家を放置することの危険性について、詳しく解説いたします。

なぜ空き家は増え続けるのか? その背景にある8つの理由
全国的に空き家が増加傾向にある中、都市部では減少している地域も見られます。しかし、全体として見ると、今後も空き家は増加していくと予想されています。その背景には、以下のような複合的な要因が考えられます。
① 新築住宅による住宅供給過多📈
中古住宅の流通やリノベーション市場が活況を呈しているとはいえ、依然として新築住宅への根強い人気があります。結果として、既存の住宅が活用されにくく、住宅の供給過多を招きやすい状況です。

➁ 団塊世代の高齢化と空き家の増加🏚
かつて住宅需要を牽引した団塊世代の方々が、今後、所有する住宅を離れるケースが増加すると考えられます。老人ホームや介護施設への入居、あるいは亡くなられた後の相続などが理由として挙げられ、これらの住宅が空き家となる可能性が高いです。

③ 施設入所による自宅の空き家化🦽
高齢者の方が老人ホームや介護施設に入所された場合、これまで住んでいた自宅が空き家になってしまうケースです。特に、お一人暮らしだった方が施設に入られると、そのまま空き家となることが多いです。

④ 子どもとの同居による自宅の空き家化👨👩👧👦
お子様夫婦との同居を機に、これまで住んでいた家が空き家になるケースも少なくありません。特に、お子様の家が広い場合や、生活スタイルが合わないなどの理由で、元の家に戻らない選択をされることがあります。

⑤ 固定資産税の減税措置という落とし穴⚠
土地に建物が建っている場合、更地と比較して固定資産税が大幅に軽減されます。この制度が、老朽化した建物を解体せずに放置する要因となり、結果的に空き家が増える一因となっています。

⑥ 相続問題による不動産の塩漬け🥊
複数の相続人で不動産を共有した場合、遺産分割協議が難航することがあります。「とりあえず共有」という形を選択すると、共有者全員の同意がなければ、賃貸、売却、解体などの有効活用が難しくなり、結果として長期間空き家となってしまうことがあります。

⑦ 地方の物件に見る利用価値の低下🌳
特に地方の物件では、人口減少や過疎化の影響により、物件の需要が低く、売却が困難なケースが少なくありません。修繕費用をかけても買い手が見つからないため、放置されてしまうことがあります。

⑧ 相続登記の未了による所有者不明化🕵
相続が発生しても、相続登記が行われない場合があります。相続人が複数いる場合や、手続きが煩雑な場合などに起こりやすく、結果として所有者が不明な空き家が増加しています。このような物件は、有効活用はおろか、管理すらされない状態に陥りやすいです。

空き家が抱える様々なリスク
「いつか使うかもしれない」
「思い出が詰まっているから」
と、空き家をそのままにしていると様々なリスクにつながる可能性があるんです。

1.放置された空き家が急速に老朽化する現実☔
建物は人が住まなくなると、驚くほどのスピードで傷んでいきます。風雨にさらされ、湿気がこもり、わずかな期間で再利用が難しいほど老朽化してしまうことも少なくありません。
2.もし、将来的に活用したいとお考えなら…🔨
いざ「また住もう」「誰かに貸そう」とした時、大規模なリフォームが必要となり、費用が予想以上に膨らんでしまうケースが後を絶ちません。「あの時、きちんと管理しておけば…」とならないために、早めの対策が重要です。
3.空き家が引き起こす様々なトラブル🏚
老朽化以外にも、空き家は様々な問題を引き起こす可能性があります。
✅ 景観の悪化と衛生問題
・夏場には雑草が生い茂り、近隣の景観を損ねます。
・野良猫やネズミなどが住み着き、フンや悪臭の原因になることも…。
→ 実際に、老朽化した空き家を解体した際に、猫の死骸が発見されることも。
✅ 犯罪リスクの増加
・人が住まなくなった家は、犯罪者やホームレスの不法侵入を招きやすくなります。
→ 不法占拠や犯罪行為が行われるリスクが高まります。
✅ 不法投棄の温床
・ゴミや不用品などが不法に投棄されやすく、地域の美観を損ねます。
・不法投棄された処理にも困ってしまうことがあります。
✅ 火災のリスクの増大
・空き家が管理が行き届かないため、放火や漏電による火災のリスクが高まります。
・火災保険に加入していないケースも多いようです。
・万が一火災が発生した場合、大きな損害につながる可能性があります。
→ 延焼により近隣住民の方に多大な迷惑をかけてしまう可能性もあります。
4.知っておきたい!共有名義の空き家の落とし穴📝
さらに、空き家の所有者が複数いる共有名義の場合、問題はより複雑化することがあります。
✅ 固定資産税の負担
☛ 誰がどのように固定資産税を負担するのかで揉めてしまい、最悪の場合、支払いが滞って差し押さえに繋がることもあります。
✅ 活用方法の制約
☛ 自分一人の判断で自由に使うことも、賃貸に出すことも難しく、共有者全員の同意が必要になります。
✅ 売却の困難さ
☛ 売却しようにも、共有名義の状態では買い手が見つかりにくく、売却できたとしても希望通りの価格にならないことも少なくありません。「共有名義のせいで、身動きが取れない…」と感じている方もいるのではないでしょうか。
放置せずに、解決策を見つけましょう!
まずは私たちにご相談ください!!

空き家を放置することは、様々なリスクを生み出し、最終的には所有者自身の不利益に繋がります。
「でも、どうすればいいかわからない…」
とお悩みの方もご安心ください。
横浜の地域に根差した不動産会社である私たちは、空き家に関する様々なご相談を承っております。共有名義の物件についても、それぞれの状況に合わせた最適な解決策をご提案させていただきます。
空き家の管理、活用方法、売却など、どんな些細なことでも構いません。まずは一度、私たちにご相談ください。一緒に、空き家の未来を考え、より良い方向へ進んでいきましょう。
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