
空き家を所有されている方からよくいただくご質問のひとつが、
「電気って契約したままでいいんでしょうか?」というものです。
普段使っていない家でも、電気の契約をそのままにしておくと意外とコストがかかります。
例えば大手電力会社の一般的なプランだと、使っていなくても基本料金だけで年間2万円前後になるケースも。
「誰も住んでいないのに、毎月口座からお金が引き落とされている…」
「電気代の明細を見てびっくりした」
といった声も少なくありません。
空き家はただ置いておくだけでも管理費や固定資産税など、いろいろなコストがかかりますよね。
そこに加えてほとんど使わない電気代まで毎月積み重なっていると、気づかないうちに負担が大きくなってしまいます。
そこで今回は、空き家の電気契約をどう考えるべきか、またブレーカーを落とす・落とさない問題についても整理してみたいと思います。
基本料金ゼロの電気プラン
最近では楽天でんきなど、基本料金が0円のプランを選べる会社も出てきています。
🔍 従来のプランとの違い
項目 | 一般的な電力会社 | 楽天でんき等 |
基本料金 | 毎月発生(~2,000円程度) | 0円 |
解約金 | あり(長期契約前提の場合も) | なし |
実使用量が少ない場合 | 割高感あり | 数百円で済むケースも |
実際に空き家で電気を使う場面といえば…
💡 「換気や掃除で立ち寄ったとき」
💡 「庭の手入れで工具を使うとき」
くらいではないでしょうか?
つまり毎月の使用量はほんのわずか。ブレーカーを落としておけば待機電力も発生しないため、請求額が数百円以内で収まるケースもあります。
特に楽天でんきは、契約年数の縛りや解約金がないため「とりあえず試してみようかな」という方にも使いやすいのが魅力です。
⚠️ ただし注意したいのは…
「基本料金ゼロ」とうたいながら、キャッシュバックやポイント還元を条件に長期契約・違約金が発生する会社もあること。
✅ 空き家の電気契約は、豪華なキャンペーンよりも 「固定費をどれだけ抑えられるか」 に注目して選ぶのが賢い方法です。

ブレーカーを落とす?落とさない?
もうひとつ、空き家管理で悩ましいのが 「ブレーカーを落とすべきかどうか」 です。
✔ ブレーカーを落とすメリット
📍 待機電力をゼロにできる
テレビや電子レンジなどはコンセントに差しっぱなしでも電気を消費します。
空き家なら不要なので、ブレーカーを切ってしまえば完全にゼロに。
📍 火災リスクを減らせる
古い配線からの漏電による火災は実際にあります。
ブレーカーを落とすと電気が流れないため安心感が増します。
✖ ブレーカーを落とさない方がよいケース
- 寒冷地での凍結防✖
水道管ヒーターが止まり、破裂して修理費がかかった例も…。 - 防犯対策
センサーライトを動かすため、あえてブレーカーを入れたままにしている大家さんも。 - エアコン盗難防止
室外機に常時電流が流れていることで素人が外しにくくなる=抑止効果になることも。
💡 実際によくある「空き家オーナーあるある」
- 「安心と思って全部落としたら、給湯器の凍結防止まで止まって壊れてしまった」
- 「逆に落とすのを忘れて、真夏に冷房つけっぱなしで数週間…電気代が大変なことに!」
つまり答えはシンプル。
👉 「全部落とす」か「全部入れっぱなし」ではなく、設備や目的に応じて残すブレーカーと切るブレーカーを分ける のが現実的で安全な方法です。
まとめ:根本的な解決は「空き家期間を短くすること」
ここまで「基本料金ゼロの電気プラン」や「ブレーカーを落とす・落とさない問題」について触れてきました。
確かに、工夫次第で電気代を節約することは可能です。
📌 しかし本質的な解決は、空き家を空き家のままにしておかないことに尽きます。
⚡ 空き家を放置すると起こりやすいこと
- 電気代や水道代など「ちょっとした固定費」が積もっていく
- 防犯上のリスクが高まる(空き巣や不法侵入など)
- 雨漏りや配管の劣化など、建物の傷みが進みやすい
- 草木の繁茂や害虫発生でご近所トラブルに発展することも
💬 「電気代だけの話じゃないんだな…」
と思われた方も多いのではないでしょうか。
「うちの空き家は電気、どうしておけばいいかな?」
「しばらく誰も住まないけど、このまま置いておいて大丈夫?」
そんな小さな疑問からで大丈夫です。
お気軽にご相談いただければと思います。
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