こんにちは。
不動産会社で働いている私ですが、今回は自宅マンションでのちょっとした体験についてお話したいと思います。

今月、私たちが住むマンションでは、古いエレベーターを最新のものに交換するための大がかりな工事が行われました。
工事の間、エレベーターは完全に使えなくなり、私たちは階段だけを使っての生活を強いられました。

我が家は9階にあり、普段はエレベーターに頼りっぱなしです。
最初にエレベーターが1週間使えなくなると聞いたときは、「工事中はエレベーターを使えないのは仕方がない…。」と諦めはついたものの、高齢で足腰が弱い母のことを考えるとかなり心配でした。

でも、実際にはこの一週間、私たち家族、特に母にとって、予想以上にあたたかい配慮がありました。

エレベーター工事による1週間のエレベーター使用停止
エレベーター工事による1週間のエレベーター使用停止

工事中に感じた、あたたかい心遣い

エレベーターが停止している間、私たちのマンションでは住民の不便を少しでも解消するために、こんなにも細やかな心配りをしてくれましたよ!

ゴミ捨て代行
重いゴミ袋を階段で運ぶ必要がなく、朝8時までに部屋の前にゴミを置くだけでした。

荷物運搬
食料品や日用品、ベビーカーなど、20キロ以内の荷物であれば、マンションのエントランスから部屋までスタッフが運んでくれました。

杖貸し出し
歩行に少し不安がある方に、支えとなる杖の貸し出しがありました。

階段の介助
介助員の配置時間内であれば、一人での階段の上り下りが不安な場合、スタッフが隣に寄り添い、サポートしてくれます。

郵便物配達
予約制で、郵便や小包を直接部屋まで届けてくれるサービスがありました。

途中休憩の椅子
階段の踊り場には休憩用の椅子が設置され、必要に応じて利用できました。

可搬型階段昇降機
これが本当にビックリ!階段移動用の椅子型リフトを使って、階段を使わずに安全に昇り降りできるんです。
予約制で、階段を利用するのが困難な高齢者や身体が不自由な方のために、用意されました。

知らなかった救世主、可搬式階段昇降機

工事中にエレベーターが使えないと聞いた時、「足腰が弱い母は1週間もの間、外出できずに家の中に閉じこもるのか。」と考えると、正直大きな不安がありました。

しかし、その心配は、マンション管理会社が用意した、私が初めて目にした「可搬式階段昇降機」によって大きく和らげてくれました。

初めて目にした「可搬式階段昇降機」
初めて目にした「可搬式階段昇降機」

スタッフ2名で安全に操作し、サポートしてくれます。
スタッフ2名で安全に操作し、サポートしてくれます。

母が事前説明会で初めてこの機械を使ってみた時、その便利さにビックリし、「外出ができるかもしれない!」とすごく喜んでいました。
乗り心地にはちょっと不安もあったけど、それよりも外に出られることの嬉しさが大きかったようです。

この可搬型階段昇降機で1階を昇降するのにかかる時間は約1分半ですが、そのわずかな時間がもたらす価値は計り知れません。
階段昇降が自分一人では難しい母にとって、この1分半は時間以上に大きな価値がありました。
外の空気を感じ、いつもと同じ日常の生活を味わうことができたのです。

教訓と感謝

この経験から、予期せぬ状況にも柔軟に対応できるよう準備することの大切さを実感しました。

エレベーター工事の間、マンション管理会社やサポートスタッフのみなさんへの感謝の気持ちがぐっと深まりました。
彼らのおかげで、不便ながらも安心して毎日を送ることができたのです。

エレベーターが使えない間、普段は気づかないような小さな喜びもたくさん経験しました。
例えば、ゴミ出しの手間が省けて朝がちょっぴり楽になったり、階段を使うことでいつも以上に体を動かせたり。

また、可搬型階段昇降機を使うことで、技術の進歩がどれだけ私たちの生活、特に母のような高齢者の日常を楽にしているかを実感しました。

この期間を経て、エレベーターに頼りすぎていたことに気づき、エレベーターなしでの生活が意外と新しいことや、隣人との絆を深める機会に変わりました。
特に、階段で近隣の人たちと挨拶を交わすことが多くなり、日々のコミュニケーションが格段に増えたんですよ!

まとめ

エレベーターが停止している間、マンションの心配りと、何よりもスタッフの方々が非常に気さくで親切に対応してくれたおかげで、階段昇降以外では特に困難を感じることはありませんでした。

可搬式階段昇降機を初めて経験した母も、「無事に乗って外に行ってきました。滅多にない経験をしたわ。親切な係の人たちで良かったよ。」と大満足でした。

このブログを読んでくださった皆さんが、もし同様の状況に直面した際には、こで紹介したサポートサービスがあることを思い出していただければ幸いです。
そして、私たちの日常を支えてくれる人々に対して、常に感謝の気持ちを忘れずにいたいですね。