離婚成立前に自宅マンションの売却を決断した理由について

離婚するための自宅マンションの売却相談。

協議離婚成立しない場合に離婚調停になりますが、

いろいろな事情があるものです。

家庭内別居生活に疲れた、ご主人からのご相談

ご相談者は、ご主人からでした。

夫婦不仲の生活が何年も続いていたよう…。

家族は、ご主人・奥様・子供2人(男女高校生)・猫1匹の4人家族。

家族内で、ご主人がひとり孤立している状況のようでした。

最初は夜勤明けにふらっと来店されて、売却査定をしてほしいとのご依頼で、机上査定だけの大まかな査定だけでした。

その後も何度か来店されて、少しづつ家庭のお話をされるようになり、財産は自宅マンションだけなので、売却して財産分与したいとのご希望のようです。

平成13年築のマンションで、新築当時は不動産価格が低めだったこともあり、今なら急ぎ売りしても住宅ローンを完済して、いくらかの現金が残る計算でした。

しかし、よくよくご主人の話を聞くと、奥様と離婚協議が進まないとのお悩みで、理由は奥様が結婚以来仕事をしたことがなく、離婚後に収入を得る自信がないとのこと。

子供2人と近隣に居住している母親との4人暮らしになるので、養育費を多額もらわないと生活していけないという主張のようでした。

協議離婚が進まないので、別居してから離婚調停したいので、マンションを買取って欲しいとのことです。

後々、財産処分について問題が起きないように正確な査定書を作成することにしました。

前回の机上査定は仲介査定なので、正確な買取査定となると、現状を確認しての実地査定しないと正確な金額を提示できないので、内覧させてもらうことにしました。

なぜか奥様の留守中に内覧して欲しいと言うので、変な感じでしたが、こっそり内見に伺うと、玄関の靴置き場の前に布団が敷いてあり、そこでご主人が寝起きしているとのことに驚き!

室内の汚部屋を拝見して査定終了し、フルリノベーションする予定での査定となりました。

早く別居したい理由に納得しました。

離婚調停に向けて

別居の条件に、奥様の家賃と子供の養育費をご主人が負担することで賃貸物件を探すことになりました。

ワンルームアパートに、ご主人と猫1匹の住まいと、3DKマンションに奥様と母親、子供2人住まいで、2つの賃貸物件の賃料14万円とプラス養育費でやっていけるのか心配しましたが、それでも晴れ晴れした表情のご主人。

マンション売却価格で、住宅ローンの残債を返済して賃貸物件の契約金の支払をして当面の生活費まで賄うことができました。

先にマンション売却したので財産は無くなりましたが、無事に離婚調停が終えればと願うばかりです。

ちなみに協議離婚は、夫婦ふたりの話し合いになり、次に離婚調停は調停委員が間に入って話し合うので、お互い顔を合わせる必要がなく冷静な話になりストレス緩和にもなるそう。

それでも話がつかない場合に離婚裁判になるそうです。