さかけん通信

– 2025年12月号 –

Adoの凱旋ドームツアー『よだか』東京公演1日目

今年も気づけばもう12月。
年末が近づき、なんとなく気ぜわしい時期ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

今日は、そんな慌ただしさの中でも「これは絶対に書き残しておきたい!」と思った、今年いちばん心が動いた出来事について綴りたいと思います。

それは──2025年11月11日、Adoの凱旋ドームツアー『よだか』東京公演1日目に行ってきたこと
東京ドームでのライブです。

◆ 当たるわけないと思っていたチケットが…まさかの当選

Adoのライブに応募したのは妻でした。
「どうせ当たらないだろうし、記念に申し込んでみようかな」と軽い気持ちで先行抽選にエントリーしたそうです。
ところが…まさかの当選通知。

妻から報告を受けたとき、「え⁉︎ 当たったの!?」と私も思わず声が出ました。
ただ同時に、

「…Adoファンって若い子ばかりなのでは?」

という不安がふとよぎり、この年齢でも浮かないだろうかと少し緊張しながら当日を迎えました。

Adoの凱旋ドームツアー『よだか』

◆ 行ってみたら、同年代もたくさんいてホッとした

今回の席は 2階スタンドの着席指定席
「長時間立ちっぱなしは少し不安…」という年齢にはありがたい席です。(笑)

席に着いてふと周りを見渡すと、思っていた以上に同年代らしき方がたくさんいてびっくり。
夫婦で来ている人、親子で参加している人、落ち着いた雰囲気のおひとり参加の方もいて、

「あ、仲間がいる…」

とすごく安心しました。

◆ Adoは“顔を見せない”アーティスト。その徹底ぶりに驚いた

Adoといえば顔出しをしないことで知られていますが、そのこだわりはライブでも徹底されていました。

今回のステージは、金網で囲まれた“かご”のような独特の構造。
そして スポットライトは一切当てないという徹底ぶり。

姿をはっきり見せないまま、シルエットと映像だけで魅せる演出は、最初こそ「本当に最後までライトを当てないんだ…」と驚きましたが、見ているうちにその世界観にすっかり飲み込まれていきました。

そして何より驚いたのは、その存在感

動きはどこか可愛らしいのに、ステージに立った瞬間に空気がガラッと変わるかっこよさがあって、思わず息をのむほど。
歌い出したときの声量は想像以上で、胸の奥まで響いてくるような感じがしました。

さらに、ダンスの所作がとても繊細で、手先や身体の動きが“踊る”というより“描く”ようで、まるでバレエのように美しく見えた瞬間もありました。

顔が見えないのに、こんなにも豊かに表現できるんだ──
そんな驚きと感動が、ずっと心に残っています。

◆ 圧倒されっぱなしの歌唱力。カバー曲にも鳥肌

正直に言うと、私は全曲を完璧に知っているわけではありません。
でも、そんな心配は一切不要でした。

とにかくAdoの歌唱力が圧巻で、ステージのすべてを掌握してしまうような存在感があります。

特に驚いたのは、カバー曲のレベルの高さです。
DiorのCMで使われていた Sia の「CHANDELIER」。
サビに入った瞬間、あの圧倒的な高音が空間を突き抜けて、思わず息をのみました。
Adoの声で聴く「CHANDELIER」は、原曲とはまた違う力強さと透明感があって、胸の奥がじんとするような響き方をしていました。

そのほかの曲も、一曲ごとに世界観がしっかり作り込まれていて、どれも本当に素晴らしい仕上がりでした。
声の伸びや表現の幅、歌い分けの巧みさに、気づけばぐいっと引き込まれていたほどです。

そしてもちろん、Adoの代表曲「うっせぇわ」では会場全体がひとつになり、東京ドーム全体が揺れるような迫力。
あの熱量に包まれた瞬間、思わず鳥肌が立ちました。
あの瞬間は、本当に忘れられません。

◆ アンコールで気球が登場! でもライトは当てない徹底っぷり

驚きの演出はまだ続きます。
アンコールでは、なんと Ado が気球に乗って登場し、ドーム内を一周!

ゆっくりと客席の上を進む気球は、2階席の近くまでふわりと上がってきて、思わず「えっ、ここまで来てくれるの!?」と胸が高鳴りました。

それでもやっぱりスポットライトは当てない徹底ぶり。

ライブ前の注意事項に「双眼鏡の使用は禁止です」とあったのですが、その理由がアンコールでようやく腑に落ちました。
その瞬間、「ああ、だから双眼鏡禁止だったのか…」と妙に納得。

最後まで“姿を見せない”というこだわりを貫き通すAdoの世界観に、また魅了されてしまいました。

◆ 着席指定席で正解。座っていても十分楽しめた

今回は迷わず「着席指定席」を選びましたが、大正解でした。
立ちっぱなしの体力が心配なお年頃でも、座ってしっかり楽しめる構成だったのは本当に助かりました。

本音を言えば、1回くらい立って跳ねたかった気持ちもあります。
ライブは2時間半以上あったのに、体感では1時間ほどに感じるくらいあっという間でした。

◆ 東京ドームをあとにして思ったこと

ライブ帰りの道すがら、気づいたら心がとても軽くなっていました。

若い子が多いんじゃないかとか、全曲知らないし…と、実は少し気後れしていたのですが、行ってみたら、そんな心配はすぐに消えていきました。

「年齢なんて関係ない」
「知らない曲でも楽しめる」
「やってみたいと思ったら、遠慮なく飛び込めばいい」

そんな気持ちが自然と湧き上がってきました。

来年は、“年甲斐もなく…”という言葉に縛られず、やってみたいことに素直に手を伸ばしていこう。
あの夜をきっかけに、そんなふうに思えるようになりました。

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発行人:坂本 賢一(さかもと けんいち)
宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・不動産コンサルティングマスター

昭和41年午年生まれの58歳。
家族は妻と義母の3人暮らし、息子はひとり暮らしはじめました。
川崎市出身ですが、横浜在住30年になります。
趣味は、「神社仏閣巡り」と「ゴルフ」に「温泉」で旅行のたびにセットで廻ってます。

好きな言葉:凡事徹底、急がば回れ
星座:(ナイーブな)おとめ座
干支: 丙午(ひのえうま)生まれだけど馬刺し大好き(^^)

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私自身も周りの方に支えられていると感じることが多く、そのありがたさを実感しています。
私も少しでもそんな存在になれたら、と思いながら日々過ごしています。