「家の前にある電柱って動かせないの?」と考えたことありますか。
「駐車場に車を入れるのに邪魔なんだよなぁ~」とか、「家を建て替えるときに電柱が邪魔だなぁ」とか、ありますよね!
電柱を移設するときの費用っていくら?
電柱は移設できます!
電気の供給や電話やインターネット通信に不可欠な電信柱ですが、設置されている場所によっては邪魔だなぁと感じることありますが、移設できるのでしょうか。
自分の敷地内にある電柱は同じ敷地内に移設することはできます。
現在使用されている電柱は、東京電力かNTT所有の電柱ですので、無償で移設してくれるケースが多いですが、現在使用されていない電柱の撤去は有償になるケースがあり、電柱1本10~20万の費用が掛かり、土地所有者か申請依頼者の負担になります。
敷地内の電柱を建物解体工事の時に勝手に撤去処分すると、電柱代を弁償させられますので、事前に確認しないといけません。
電柱に管理プレートが付いてますので、東電かNTTに確認しましょう。
どちらも電柱移設の担当窓口がありますので、プレートに書かれている記号を伝えると話がスムーズです。
電柱移設できない場合もあります
自分の敷地内の電柱を他人の敷地内に移設するには、他人の土地所有者の承諾を得なければなりませんし、電柱間の距離が長くなると危険な状況になるなど難しいこともあります。
建売分譲などで開発した新設の私道に電柱が立っている場合も、私道が共有になっているなど共有者の同意を得なければならないこともありますので、住宅購入の際に確認した方が良いでしょう。
また、自分の敷地内から公道に移設する際は協議が必要になり、費用も30万~掛かります。
公道にある電柱は移設できることが多いが費用が掛かる
ご自分の敷地の前にある公道の電柱は移設することはできますが、他人の土地の前に移動させたり、道路の対面に移動させることは隣接者に承諾を得ないと移動できません。
隣地との境界に移設する場合も同じです。
電柱も東電とNTTが共有で載っているものや変圧器が付いているもの、中継点になっているものなど、設置状況によっても移設の大変さが違ってきます。
また、短い距離の移動なども大変みたいです。
実際に東京電力に相談した例です
隣地の方とは境界上に移設することの承諾は得られましたので、移設は可能なはずです。
東電の担当と協議した結果、この電柱は東電とNTT両方あり、変圧器もある中継点なので大きく移動はできないものの、1メートル内の短い移設の場合には一旦、別の箇所に移設してから、希望の場所に移設するらしく2度手間になるらしい。
道路の下には上下水道・ガス管もあり、今回希望する境界線上に下水の取り出し口があるので、下水の取り出し位置も変えないと干渉するらしい。
想定していた以上に大変そうです。
移設に要する期間は3か月、費用負担は約60万円との事でした。
今回は電柱移設せずに建築設計変更で対応しましたが、狭小土地なのでどうしても移設しなければならない方や、電柱を移設できることを知らなかった方も、相談は無料でできますので、検討してみてはいかがでしょうか。